会計係の役割とは?葬儀で会計係になったら何をすればいいの?
葬儀の会計係なんて自分には関係ないと思っていませんか?しかし誰もが急に依頼される可能性があり、関係ないとは言い切れません。葬儀に参列した人たちの香典を預かり、金額の確認から、お金の保管、一覧表の作成まで、葬儀では重要な役割を担っています。仕事内容や注意点について知識を備えておくといざというときに役立つでしょう。
葬儀の会計係は何をする人?
かつては自宅やお寺で行われ、親戚だけでなく近所の方や友人など多くの人が関わって受付や会計、お世話係などを行っていました。近年、斎場で行われる葬儀であっても親族や近所の人、友人といった近しい人が分担して係を務めるのが一般的となっています。
さまざまなサービスが普及している昨今でさえ、お金を扱う会計係は葬儀会社のスタッフに任せられないため、自分たちですべての作業を行うことになります。その仕事内容に関しては「いただいた香典の金額を確かめるだけでしょ?」と思われがちですが、気を付けなければならない点も多く、責任が大きな任務といえます。
会計係の主な仕事とは?
会計の仕事は簡単にいえば、弔問に訪れた方から預かった香典を管理することです。管理といっても、なくさないようしまっておくだけではありません。誰からいくら香典を預かったのか、袋に記載された金額と実際に入っているお金が相違していないかどうかをチェックし、手書きやパソコンを利用して一覧表を作成します。弔問に訪れた方の名前や住所と香典の金額を記録した一覧表は、後で香典返しや礼状を出す際に必要となるので、漏れや誤りがないよう慎重に集計を行う必要があります。
しかし、慌ただしい葬儀の最中に香典袋を開封して金額を確認することはおすすめしません。葬儀の最中は預かった香典を取りまとめて、なくしたり、盗難に遭ったりしないようしっかり管理することに徹しましょう。斎場であれば、控え室に金庫が用意されていることもあります。
金庫を利用する場合は暗証番号や鍵をなくさないよう注意が必要です。また事情により、受付で香典を渡さずに直接、喪主や家族に香典を渡す方がいるケースがあります。そのような場合も必ず記録し、すべて集計が終わったら代表者や喪主にまとめた香典と作成した一覧表を引き渡しましょう。
会計係は誰がする?
会計係は誰が行っても問題ありませんが、一般的には喪主が信頼できる家族や親族、近所の人、会社関係者といった人が引き受けることが多いでしょう。また、近年小規模の密葬や家族葬が増え、親族だけで葬儀を行うケースがあります。そのような場合には誰かに依頼することなく、喪主が兼任することもあるでしょう。
高額なお金を預かる作業になるため、金額に相違が生じたり、誰かが紛失したりしたといったトラブルを懸念するようであれば、喪主が会計を行うのがベストです。香典袋に記載された金額と実際の現金の金額が異なるようなケースにも、喪主であればすぐさま本人に確認でき、トラブルにも対処しやすくなります。
受付と会計は同じ人が担当することが多い
会計係は香典の記録、管理、そして最後に喪主へ香典を引き渡すまでが仕事です。その中でも、いただいた香典と記録した金額が一致しているかどうかは最重要といえるでしょう。確認のためには芳名帳の番号を香典袋にもふり、誰がどの香典を持ってきたかを分かりやすくしておくことが大切です。ここで、受付の方に香典袋へのナンバリングをお願いして、香典は会計係に渡してもらうという流れでも問題ありません。
しかし、香典を受け取り、ナンバリングし、決まった場所に保管するという一連の流れを、同じ人が行った方がよりスムーズです。また受付が終了し、空いた時間があれば金額チェックなどの作業も進めることもでき効率的といえます。受付の仕事をこなし、さらに会計の仕事もこなすとなると大変かもしれませんが、最近では効率を重視して、会計係が受付を兼任するという形が増えているようです。
会計係をお願いする側・される側の注意点
ところで、葬儀で会計を依頼したり、引き受ける際に気をつけたりすることはあるのでしょうか。絶対という決まり事はないため、柔軟に決めても問題ありませんが、注意したい点についてはいくつか頭に入れておくとよいでしょう。
会計係をお願いする側が注意すべき点とは
依頼する際にもっとも大切なのは信頼できる人かどうかでしょう。親戚や故人と親しくしていた友人であっても、高額なお金を預かってもらう作業です。香典袋に記載された金額と現金が合わない、現金が足りない、金庫の鍵をどこかに置き忘れたといった万が一のトラブルに備え、会計係は2人以上に任せるのがベストでしょう。
また、会計を任せることで葬儀への参列が遅れたり、焼香のタイミングに席を外せなかったりするため、故人の家族、近しい親戚には依頼しないほうがよいとされています。葬儀を無事に終えたら、会計係を務めてくれた方にお礼をすることも忘れてはいけません。
会計係をお願いされた側は何に注意すべき?
もし会計係を依頼されたら責任を持って務めましょう。勝手に席を外してしまうなど、非常識なふるまいは故人や家族の評判にも影響します。受付は葬儀が始まる30分ほど前から行います。会計係も同時に香典を預かる役目があるので、時間には遅れないようあらかじめ確認をとりましょう。
現金の扱いには充分注意し、自ら会計係だということをほかの人に話すのもよくありません。金額の相違や、万が一紛失など起きた場合にはすぐさま喪主に報告しましょう。また、香典以外にも供物を持って参列する方もいるかもしれません。現金でなくてもお返しをする場合もあるので香典と同様、きちんとした管理が必要です。
まとめ
急に会計係を任されたときには、自分に務まるだろうかと不安に思う方もいるかもしれません。しかし、忙しい喪主に代わって香典を預かり、金額の管理や集計などを行う大切な役割です。少しでも葬儀の流れや仕事の内容、注意すべき点を頭に入れておけば誰でもこなすことができる作業なので心配はいりません。ほかの会計係や喪主と協力し合いながら役をこなしましょう。
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引用元:https://saihokaku.jp/
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