葬儀後に香典を渡す方法やマナー、相場とは?
香典とは、葬儀に伺ったその場で渡すのが基本です。しかし、遠方に住んでいたり仕事の都合で葬儀に参列できなかったり、家族葬などで後から訃報を知らされる場合もあります。そんな事情で、後から香典を渡したいと思ったら、どんなことに気をつければよいでしょうか?この記事では葬儀後に香典を渡す方法やマナー、相場などをご紹介します。
葬儀後に香典を渡す方法
葬儀に参列できなかったり、後から訃報を知ったりした際は、なるべく早めに香典を渡すことが重要です。具体的な方法ですが、弔問・郵送などがあります。その他、いくつか気をつけることがありますので、順を追って見ていきましょう。
■封筒の表書きについて
宗教によって、封筒の表書きが変わります。まず、仏式の場合は浄土真宗を除き、四十九日を過ぎると「御霊前」から「御仏前」になるので注意が必要です。
そして神道なら「御玉串料」で、キリスト教の場合は「お花料」となります。不祝儀袋も、それぞれの宗教に合った物が文具店などで売られているので、必ず相応しい物を選ぶようにしましょう。
■弔問したいと思ったら?
「直接ご遺族の元を訪問して香典を渡したり、お悔みの言葉を伝えたりしたい」と思った場合は、弔問することになります。しかし、事前連絡もなく、いきなり訪問することはNGです。必ず電話などで連絡し、自分と故人との関係を述べて弔問の許可をとります。そして、ご遺族の都合に合わせて、日程を調整してください。ご遺族が「お気持ちだけで充分です」と辞退することもありますので、その際は無理強いしないようにしましょう。
■香典を辞退されることも
時には香典返しを用意することが負担になるため、ご遺族が香典の受け取りそのものを辞退する場合もあります。そんな時は、事前に「香典返しは結構ですので」と伝えたうえで香典を渡すとよいでしょう。
また、それでも固辞する場合はお菓子やお花、お線香などを香典の代わりに贈る方法もあります。大切なのは弔意を伝えることなので、ご遺族の都合や負担を第一に考えてください。お花を贈る場合は白一色が基本ですが、故人が亡くなってから日数が経っていたり、とくに故人が好きだった花を知っていたりする場合はこの限りではありません。
弔問に伺う場合のマナー
弔問に伺い、直接香典を渡す場合も一定のマナーを守る必要があります。弔問に伺う時は、何に気をつければよいのでしょうか?
喪服の着用は避けよう
葬儀は既に終了しているため、喪服の着用は避けましょう。カジュアル過ぎない平服か、ダーク系など地味な色味のワンピースなどが無難です。数珠や香典を包む袱紗、装飾品などは葬儀に参列する時と同じ物で問題ありません。
速やかにお暇しよう
弔問したらご挨拶をし、お供え物や香典を渡したら速やかにお暇するのが基本です。もし、ご遺族に室内に上がるようすすめられても、あまり長居しないようにしましょう。この時、お線香をあげてほしいといわれたら、お線香をあげた後にお供え物や香典を渡します。
避けるべき話題は?
故人に世話になった時の話など、故人を懐かしむ明るい話題はいくらしても構いません。しかし、避けるべき話題もあります。それは、故人の病気や死因などを尋ねることです。ご遺族の悲しい記憶を、掘り起こしてしまうことになります。また、「ますます」「重ね重ね」などの同じ言葉を繰り返す重ね言葉は、忌み言葉として嫌われています。弔問の際は、使用を避けましょう。
香典を郵送する場合
できれば直接渡したいものですが、やむを得ない場合は香典を郵送することも可能です。その際は、お悔みの手紙と不祝儀袋に入れた香典を同封し、必ず現金書留で送るようにしましょう。
宛先は原則的に喪主となりますが、「喪主が誰なのかわからない」「名前は知っているけれど面識がない」という場合は面識のあるご遺族宛でも構いません。お悔みの手紙には、自分と故人の関係や遺族へのいたわり、お悔みの言葉などを簡潔に書き、一重の封筒に入れて郵送します。この時も、忌み言葉は避けましょう。
香典の金額の相場
気になる香典の金額の相場ですが、葬儀に参列する際と同じ金額と考えておけば間違いありません。具体的には、友人・知人・仕事の関係者なら5,000円~1万円。友人や知人の家族、または恩師、顔見知り程度なら3,000円~1万円となります。
基本的に故人との関係の深さによって金額の相場は変わりますし、自分の方が故人より目上の立場だった場合は多めに包むことが多いです。また、自分が過去に先方から香典をもらったことがあるなら、それに準じた額にする方法もあります。
葬儀後に香典を渡す方法やマナー、相場についてご紹介してきました。香典を贈ることは「弔意を伝える」という意味もありますので、訃報の知らせを受けた時などはなるべく速やかに行いましょう。また、「弔意を伝えたい」という自己満足ではなく、ご遺族の気持ちや都合を何より優先するべきだということを忘れてはいけません。ご遺族の気持ちに寄り添い、お互い気持ちよく故人を弔いましょう。
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引用元:https://saihokaku.jp/
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