エンバーミングとは?その役割や必要なシーンを解説
エンバーミングとは、遺体を衛生的かつ美しく保つための処置で、主に葬儀やお別れの場面で用いられます。この技術は、遺族が故人と最後のひとときを過ごせるようサポートするだけではなく、感染予防や遺体保存の観点でも重要な役割を果たすものです。本記事では、エンバーミングの具体的な役割や必要とされるシーンについて解説します。
エンバーミングの基本を知ろう
エンバーミングは、遺体を適切に保存し、殺菌や修復を施すことで、生前の姿に近づけるための技術です。
この処置は、遺族が故人と心安らかに向き合う時間を作るために重要とされています。日本語では「遺体衛生保全」と訳され、遺体の衛生面を保つだけでなく、美しく整えるための施術としても認知されているものです。
また、エンバーミングは、専門知識と技術が求められるため、資格をもつプロフェッショナルである「エンバーマー」が責任をもって行います。
エンバーミングの主な役割とは
エンバーミングは、遺体の衛生面を保ちながら、故人の姿をできる限り生前に近づけるための特別な技術です。
ここでは、具体的な役割について詳しく説明します。
外見を整えるための修復と化粧
遺体には死後、時間の経過とともにさまざまな変化が現れます。
エンバーミングでは、これらの変化を最小限に抑えつつ、損傷や変色が見られる部分を修復し、遺族が故人の姿を安心して見られるよう整えます。加えて、化粧を施すことで生前の自然な表情や雰囲気を再現し、心に残る最後のお別れをサポートするのです。
衛生を保つための殺菌処置
死後の遺体には細菌が繁殖しやすく、適切な管理が行われない場合、感染症のリスクが生じる可能性が少なくありません。
そこでエンバーミングでは、専用の薬剤を使用して遺体を殺菌し、細菌やウイルスの活動を抑制します。これにより、衛生的な状態を維持し、周囲への感染リスクを防ぐことが可能です。
遺体の保存性を高める処置
腐敗は死後、避けられない自然な過程ですが、エンバーミングにより進行を抑えられます。
とくに防腐処置は、故人が長時間にわたり安定した状態を保つために欠かせません。この技術により、遠方から訪れる親族や友人がゆっくりと別れの時間を過ごせる環境が整うでしょう。
どのようなときにエンバーミングが必要なのか
エンバーミングは、遺体を適切に保存し、故人と心穏やかにお別れするために用いられる特別な技術ですが、状況に応じて必要性が高まる場合があります。
ここでは、とくにエンバーミングが有効とされるケースについて見ていきましょう。
遺体が損傷している場合
交通事故や災害などで遺体に損傷が見られる場合、エンバーミングが活用されるケースが多いです。
損傷部分の修復や整形処置により、故人の姿を可能な限り生前の状態に近づけられます。
遠方への遺体搬送が必要な場合
海外や国内の遠隔地から遺体を搬送する際には、腐敗の進行や衛生面の問題を防ぐためにエンバーミングが求められる場合があります。
専用の処置を施すことで、移動中も遺体を安定した状態に維持可能です。また、国際的な搬送では、エンバーミングが法律で義務づけられている場合もあります。
葬儀までの期間が長くなる場合
葬儀の日程が故人の遺志や遺族の都合で先延ばしになる場合も、遺体の保存状態を維持するためにエンバーミングが役立ちます。
この処置により、時間が経過しても変化が最小限に抑えられ、故人の姿を最期まで見守れます。
エンバーミングのメリット
エンバーミングは、故人との最後の時間を大切にするための処置であり、遺族にとって多くの安心感や利便性を提供します。
家族葬をはじめとした規模の小さな葬儀では、故人のお顔をゆっくり見て最後の時間を過ごせるため、生前のような姿でお別れを望む方も増えているのです。ここでは、エンバーミングの具体的なメリットについて説明します。
安らかな姿でのお別れ
エンバーミングを施すことで、故人の外見を生前の自然な姿に整えられます。
顔色や表情が穏やかで、まるで眠っているかのような状態に仕上がるため、遺族は安心してお別れの時間を過ごせます。
衛生管理で安心して触れ合える
感染症で亡くなった場合でも、エンバーミングによって徹底的な殺菌・除菌処理が行われるため、周囲の人々への感染リスクが抑えられます。
これにより、故人の手に触れたり近くで見守ったりすることが可能になり、心の距離を縮めるきっかけとなるでしょう。
生前の元気な姿を再現
エンバーミングでは、顔色や表情を調整し、故人の生き生きとした印象を蘇らせられます。
遺族や参列者は故人の元気だった頃の姿を思い浮かべながらお見送りでき、心温まる時間を過ごせるでしょう。
まとめ
エンバーミングは、遺体を保存し美しく整えるだけではなく、衛生面を保ち、故人との最後の時間を安心して過ごせるようサポートする大切な技術です。損傷の修復や化粧、感染予防、腐敗防止といった多彩な役割をもち、遺族にとって心安らぐお別れの場を提供します。また、状況に応じた必要性や多くのメリットもあり、遠方への遺体搬送や葬儀までの日数が空く場合にも活用されています。エンバーミングは、故人を元気だった頃の姿で見送りたいという遺族の願いをかなえ、心に残る最後のひとときを実現する重要な存在といえるでしょう。エンバーミングを理解することで、葬儀の選択肢を広げ、より納得のいく形でお別れを迎える一助となります。
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引用元:https://saihokaku.jp/
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