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密葬とは?家族葬や直葬との違いも解説!

公開日:2023/03/15  


遺族や親族など身内だけで行われるのが密葬です。同じく身内だけで行われる葬儀に家族葬や直葬がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では密葬について解説するとともに、家族葬や直葬との違いをお伝えします。参列するときのマナーや注意点についても解説するので、参列時に故人や遺族に失礼がないように参考にしてください。

密葬とは

密葬は、本葬の前に何らかの事情で遺族や親族だけで通夜から火葬まで執り行う葬儀です。下記のように故人の社会的地位が高かったり、生前に大きな業績を残したりした場合に行われる傾向にあります。

・会社の会長や社長
・芸能人
・実業家
・経営者

故人の人望や業績によって葬儀の参列者が多くなることが予想される場合、密葬という形で遺族や親族のみの小規模な葬儀を行います。密葬は、一般の参列者を招いた本葬や社葬、お別れの会などを後日予定していることを前提に行われるのが一般的です。密葬のほか、本葬や社葬、お別れの会を予定しているため、全体的な費用は高くなりやすい傾向にあります。

家族葬や直葬とは何が違うの?

密葬と家族葬や直葬は、葬儀の流れや参列者が違います。

家族葬との違い

遺族と親族のみが参列する密葬ですが、家族葬では故人と親しかった知人や友人が参列する場合があります。葬儀の流れに違いはなく一般葬と同じような流れで執り行われます。一般葬よりも費用が安くなる傾向にありますが、香典が集まりにくいため割高になる場合も少なくありません。家族葬は都市部の核家族を中心に増えています。

直葬との違い

密葬と直葬は葬儀の流れが異なります。密葬は一般葬と流れは変わりませんが、直葬は通夜や告別式を行いません。遺体の安置所から直接火葬場に行き、火葬場で葬儀から骨上げまで行います。直葬はもっともシンプルで時間がかからない葬儀形態です。参列者は遺族や親族のみに限られています。しきたりや慣習にこだわらない人や葬儀費用を抑えたいと考える人が増えたことで行われるようになった葬儀形態です。寺院への依頼料や飲食接待費がかからないため、費用を格段に抑えられます。

密葬のときのマナーや注意点とは

密葬を執り行ったり、参列したりする場合には、下記のようにいくつかのマナーや注意点を守る必要があります。密葬のときに失礼のないようにマナーや注意点を守った配慮ある行動をしましょう。

服装

密葬に参列するときの服装は、一般葬と変わらず喪服の着用が望ましいとされています。男性はブラックスーツに白色のワイシャツが基本です。ネクタイ・靴・靴下は黒色で統一します。ネクタイピンは光沢が目立つため、参列する時は使用しません。女性は黒のワンピースやアンサンブルが基本です。ストッキングは黒色か肌色を着用し、肌の露出は控えましょう。靴やバッグは黒色で統一します。子どもは制服で参列するのが基本です。未就学児や制服がない場合は、黒や紺、グレーの上下やワンピースを着用します。

密葬の知らせ方

密葬は参列者として招待する人にのみ知らせます。招待しなかった人には密葬が終わった後、四十九日法要前を目処に知らせるとよいでしょう。招待した人、しなかった人いずれにも「故人の強い遺志を尊重し、家族と親族のみで行う」という旨を伝える一言を添えるようにしてください。

弔辞

弔辞は後日、お別れの会などで必要となるため、密葬では必要ありません。

会社への連絡・報告

会社に訃報の連絡をする場合は、密葬であることも伝えます。弔問や香典、供花を辞退する場合は、訃報の連絡と同時に伝えましょう。密葬後、無事に執り行えたことを改めて会社に報告します。

香典

招待状に香典に関する記載があるかどうかで香典の有無を判断します。招待状に香典を遠慮する旨が記載されている場合、香典は持参せず、何も記載がなければ持参しましょう。故人との関係性によってどうしても香典を持参したい場合もありますが、遠慮する旨がある場合は持参しないことがマナーとなります。香典返しの準備などで遺族に気を遣わせてしまうことがあるため、遺族の気持ちを最大限尊重した行動をしましょう。香典を持参する場合、下記の相場を参考にしてください。

・両親:5~10万円
・兄弟姉妹:3~5万円
・親族:1~2万円
・友人や知人:3,000~5,000円
・仕事関係:3,000~5,000円

香典の表書きに関しては、一般葬と同じで問題ありません。下記のように宗教や宗派によって表書きが異なります。

・浄土真宗以外の仏教:御霊前
・浄土真宗:御仏前
・神道:玉串料
・キリスト教:御花料

参列する密葬の宗派を確認し、適した表書きをするようにしましょう。

供花

供花は密葬では控えます。どうしても贈りたい場合は事前に遺族への確認が必要です。

弔電

招待されてもされなくても、密葬では弔電を贈らないことがマナーです。周囲に知られたくないという理由で密葬を選んでいる場合もあり、弔電は避けましょう。

招待されていない場合の参列

招待されていない場合、密葬の情報を知り得ても参加してはいけません。故人や遺族の方への配慮を欠いた失礼な行為となります。招待されていない場合は参列せず、他言も控えてください。

情報漏れに注意する

遺族は周囲に悟られたくないため密葬を選んでいます。日時や斎場など密葬に関する情報が漏れないように注意が必要です。密葬の情報が漏れると遺族が対応に追われ、余計な心労をかけてしまうことになります。

親族の理解を得ること

参列者以外は後日行われる本葬などまで故人に会う機会がありません。参列しない遺族や親族は、故人との別れの機会を待っている場合もあるため理解を得ておきましょう。理解を得ないまま密葬を行うと、後々親族間のトラブルに発展しかねません。

まとめ

本記事では、密葬と家族葬や直葬との違い、参列するときのマナーや注意点について解説しました。密葬は執り行われることが少なく、参列する機会は多くありません。ほかの葬儀との違いやマナー、注意点を把握していないと故人や遺族に失礼な行動をしてしまう可能性があります。本記事を参考に、密葬に参列するときに故人や遺族に配慮した行動を取るようにしましょう。

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斎奉閣(さいほうかく)の画像 引用元:https://saihokaku.jp/

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