結婚指輪以外NG?葬儀時のアクセサリーマナーをチェック!
葬儀に参列することになったものの、いざ準備をしようと思ったところでアクセサリーはどうすべきかと迷ったことはありませんか?「真珠のアクセサリーならしても大丈夫なはず」と多くの人が思っていると思いますが、ではほかのアクセサリーはどうなのでしょうか?この記事を読んで、そんな迷いをすっきりさせていきましょう。
葬儀の際にアクセサリーは身に着けてもいい?
そもそも葬儀に参列する際にアクセサリーは必要なのでしょうか?それとも身に着けたほうがいいのでしょうか?それとも身に着けるべきなのでしょうか?
日本の元々の和装文化と西洋の洋装文化の考え方が異なることから、両方の考え方が存在していました。それが時代とともに両方の文化が交じり合って現在に至っています。現代のマナーを知るためにも、その背景を知っておきましょう。
和装文化におけるアクセサリーに対する考え方
元々日本は和装文化であり、和装のアクセサリーといえば、帯留めやかんざしぐらいしかなく、喪服を着る際にはアクセサリーは必要ないと考えられていました。
それは亡くなった人の死を悼む場で飾り立てる必要はないという考え方に基づいています。その考え方は現在でも色濃く残っており、和装の場合には、原則的に指輪や結婚指輪以外のアクセサリーは着けません。
洋装文化におけるアクセサリーの考え方
西洋では正式な洋装の場合、女性がジュエリーを身に着けないと正式なコーディネートは完成しないと考えられています。そのため喪服でもアクセサリーを着けないとドレスコード違反だと見なされてしまうのです。
葬儀の場で真珠のネックレスを着けるようになったのは、1965年にイギリスのエリザベス2世がチャーチルの元首相の国葬にて真珠のジュエリーを着けてから一気に浸透したといわれています。
葬儀の際に身に着けてもいいアクセサリー
洋装の場合にはアクセサリーは身に着けるものだということが分かりましたが、ではアクセサリーは真珠しか身に着けてはいけないのでしょうか?そんなことはありません。たくさん種類があるわけではありませんが、ほかにも身に着けていいアクセサリーは存在します。
結婚指輪
基本的に結婚指輪は身に着けていいという考え方ですが、小さいダイヤが付いているものは、華やかさを消すためにダイヤの部分を下に向けて隠すのがよいとされています。また大きなダイヤがついているものや強い光沢があるものは、場にふさわしくないため、避けるべきだといわれています。
真珠
もっとも人気があるアクセサリーはやはり真珠です。真珠は「月の涙」といわれていることから、亡くなった方に想いをはせるのにふさわしいアクセサリーだといわれています。真珠のネックレスとイヤリングはまさに定番のアクセサリーです。ただし真珠ならどれでも身に着けていいというわけではないのが少し複雑なところです。
モーニングジュエリー
「モーニングジュエリー」とは、故人に対する追悼の意を表すために身に着けるアクセサリーのことで、発祥はヨーロッパです。モーニングジュエリーとしてとくに有名なのはジェット、オニキス、黒サンゴ、黒曜石です。
ジェットのエピソードとして有名なのはビクトリア女王の話で、1861年にアルバート公を亡くした彼女は約20年にわたり黒い喪服を着て、ジェットを身に着けていたといわれています。またこれら4つのジュエリーの共通点はすべて黒のアクセサリーであるという点です。
指輪とネックレス以外のアクセサリー
腕時計は一般的に避けたほうがよいとはいわれていますが、喪主の立場として参加する場合は身に着けても問題ないですし、どんな立場で参列してもシンプルで地味なものであればとくに着けていても差し支えありません。ブレスレットはNGで、水晶は輝きが強いため、葬儀で身に着けるには不適切だとされています。
真珠のアクセサリー着用時のマナー
日本では真珠のアクセサリーがもっとも一般的ですが、真珠であれば何を身に着けてもいいというわけではありません。葬儀に身に着けるのにふさわしい基準がいくつかあります。
ふさわしい色
葬儀にふさわしい真珠の色は白、グレー、黒の3つだといわれ、それ以外は避けるべきだといわれています。
ふさわしい形状と大きさ
真珠の粒は丸い粒の真珠が好ましいとされ、バロックパールなどのでこぼこした形状の真珠は、カジュアルなアクセサリーのイメージがあるため、NGとされています。また葬儀に使用できる真珠の大きさは7~8.5mmの大きさが好ましいとされています。
真珠のふさわしい長さ
理想とされる長さは、鎖骨にかかるぐらいの長さで一般的に40~42cmのものがよいとされています。長すぎるネックレスは「悲しみが長引く」といわれ、2連3連のネックレスは「悲しみが二重、三重に増える」といわれ、縁起がよくないため避けるべきだとされています。
まとめ
和装、洋装で葬儀に参列する場合のアクセサリーの考え方と、身に着けられるアクセサリーの種類、その中でもふさわしいものとそうでないものの見分け方を知ったことで、だいぶ迷いは解消されたのではないでしょうか。
今の自分が持っている喪服を思い出し、何が必要かを考え、次の機会に備えておけば、いざ機会が訪れた時に焦らずに済みそうですね。
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引用元:https://saihokaku.jp/
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