数珠は必要?葬儀での正しい持ち方や選び方・マナーを解説

葬儀に参列するとき「数珠は必ず持参しなければならないのか」「どのようなものを選べばよいのかわからない」と悩む方は少なくありません。宗派による違いや扱い方のマナーを知らないまま参列すると不安を感じることもあります。そこで今回は、数珠の選び方や正しい持ち方、参列時に気を付けたいマナーについてわかりやすく解説します。
数珠は葬儀で必要なの?
仏式の葬儀では、多くの場合数珠を持参します。まずは数珠がどのような意味をもつものなのかを理解しておきましょう。
数珠がもつ意味
数珠は、仏様を敬い、心を落ち着かせて故人を供養するために用いられる仏具です。本来は読経や念仏の回数を数えるために使われていましたが、現在では祈りをささげる際の大切な道具として広く使用されています。
また、煩悩を取り払い、心身を清める意味もあるとされており、葬儀だけでなく法要やお墓参りなどでも使用されます。
数珠がなくても参列はできる
数珠を持っていないからといって、葬儀に参列できないわけではありません。突然の訃報で準備が間に合わないケースもあるため、数珠がないことだけを理由に参列を控える必要はありません。
ただし、仏式の葬儀では持参するのが一般的なマナーとされています。今後も法要やお墓参りなどで使う機会があるため、この機会に自分専用のものを用意しておくと安心です。
宗教・宗派によって扱いが異なる
数珠を使用するのは主に仏教の葬儀です。一方、神道やキリスト教の葬儀では基本的に使用しません。
また、仏教のなかでも宗派によって正式な数珠の形状や房の色などに違いがあります。ただし、一般の参列者であれば、多くの宗派で使える略式数珠を持っていれば問題なく参列できるケースがほとんどです。
数珠の選び方と種類
初めて数珠を購入する場合は、種類や特徴を知っておくことが大切です。用途に合ったものを選ぶことで、長く安心して使用できます。
本式数珠と略式数珠の違い
数珠には本式数珠と略式数珠があります。本式数珠は宗派ごとの作法に合わせて作られており、輪の数や玉の配置などが異なります。
一方、略式数珠は一連タイプが一般的で、宗派を問わず使用しやすいのが特徴です。特定の宗派に属していない方や初めて購入する方には略式数珠が選ばれることが多くあります。
素材にもさまざまな種類がある
数珠には木材や天然石、菩提樹の実などさまざまな素材が使われています。黒檀や紫檀は落ち着いた印象があり、男女問わず人気があります。
水晶や瑪瑙など天然石を使用したものは美しい見た目が魅力ですが、素材によって価格帯も異なります。高価なものを選ぶ必要はなく、長く大切に使えるものを選ぶことが大切です。
男女兼用より自分専用を用意しよう
数珠は故人への祈りをささげるための仏具であり、本来は一人ひとりが持つものとされています。そのため、家族で一本を共有するのではなく、自分専用の数珠を用意するのがおすすめです。
男性用は玉が大きめで落ち着いた色合いのもの、女性用はやや小ぶりでやわらかな色合いのものが多く販売されています。
葬儀での正しい持ち方とマナー
数珠は持っているだけではなく、正しい扱い方を知っておくことも大切です。基本的なマナーを押さえておけば、落ち着いて故人を見送れます。
数珠の正しい持ち方
葬儀会場では、移動中や着席している間は左手で持つのが一般的です。房が下になるよう自然に持ち、読経や焼香の際には両手に掛ける、または左手に掛けて合掌します。
宗派によって細かな作法は異なりますが、一般の参列者であれば左手に掛けたまま静かに合掌する方法で問題ありません。無理に複雑な作法を覚えようとするよりも、故人への感謝や哀悼の気持ちを込めて丁寧に手を合わせることが大切です。
焼香の際の扱い方
焼香をするときは、数珠を左手に掛けたまま焼香するのが基本です。その後、合掌する際には両手に掛ける、または左手に掛けた状態で静かに手を合わせます。
焼香中に数珠を机や焼香台へ置くことは避けましょう。また、周囲の参列者の動きを必要以上に気にする必要はありません。
葬儀社や僧侶の案内に従い、落ち着いて行動すれば失礼には当たりません。
やってはいけないマナー
数珠は仏具であるため、丁寧に扱うことが大切です。腕輪のように手首へ着けたまま参列したり、バッグの外へぶら下げたりするのは避けましょう。
また、人から数珠を借りることや複数人での使い回しも本来は望ましくありません。使わないときは専用の袋に入れて保管し、床や椅子へ無造作に置かないよう心掛けることも大切です。
数珠を長く大切に使うためのお手入れ方法
数珠は一度購入すれば長く使用できる仏具ですが、正しい方法で保管や手入れを行うことで美しい状態を保ちやすくなります。葬儀や法要でしか使わないからこそ、使用後の扱いにも気を配りましょう。
使用後は汚れをやさしく拭き取る
葬儀や法要で使用した後は、乾いたやわらかい布で軽く汚れや汗を拭き取る程度でじゅうぶんです。天然木や天然石を使用した数珠は、水洗いや洗剤の使用によって変色や劣化を招く可能性があります。
とくに房は繊細な素材で作られているため、強く引っ張ったり濡らしたりしないよう注意しましょう。
専用の数珠袋に入れて保管する
数珠は持ち運びや保管の際に専用の数珠袋へ入れておくと、傷や汚れを防ぎやすくなります。バッグのなかへそのまま入れると房が乱れたり、玉同士が擦れて傷付いたりするおそれがあります。
また、高温多湿や直射日光が当たる場所での保管は避け、風通しのよい場所に保管することが大切です。
房の乱れやゴムの劣化にも注意する
長年使用していると、房が広がったり、中糸やゴムが劣化したりする場合があります。玉が緩んできたり、糸の傷みが目立ったりした場合は、切れてしまう前に修理や交換を依頼すると安心です。
お気に入りの数珠を適切に手入れしながら使い続けることは、故人や仏様を敬う気持ちにもつながります。
まとめ
数珠は仏式の葬儀において故人を供養し、祈りをささげるための大切な仏具です。必ず持参しなければ参列できないわけではありませんが、社会人としてひとつ持っておくと安心でしょう。購入する際は、初めてであれば宗派を問わず使いやすい略式数珠がおすすめです。また、正しい持ち方や焼香時の作法、日ごろの保管方法まで理解しておくことで、いざという場面でも落ち着いて行動できます。故人を偲ぶ気持ちを何より大切にしながら、基本的なマナーを身に付けておくことが円滑な参列につながるでしょう。
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引用元:https://saihokaku.jp/
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