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生前戒名ってなに?メリット・デメリットを解説

公開日:2024/09/15  

生前戒名

一般的に戒名は、本人が亡くなった後に話し合いで決める場合が多いです。しかし、生前に戒名を授かれるのをご存じでしょうか。生前戒名は、故人になる前に自分の意志で戒名を決められます。本記事では生前戒名について、メリットやデメリット、お布施の金額相場などを詳しく解説します。

生前戒名の概要

生前戒名とは、文字通り「生前に戒名を頂いておくこと」を意味します。戒名とは、仏教において仏門に入る際に与えられる名前であり、仏教徒としての新たな人生の始まりを示す重要な儀式の一部です。

しかし、現代では多くの場合、戒名は死後に寺院から定められています。この変化は、戒名が死者を弔う、供養するとの意味合いを強くもつようになったためです。

そもそも戒名とはなにか

もともと戒名は、生前に仏教の教えを守ることを誓った人々に与えられる証でした。仏教徒としての人生をスタートさせる意味があり、生前に受け取る名前でした。

しかし、現代においては仏教への帰依が個人の選択となり、必ずしも生前に戒名を受け取ることが一般的ではなくなっています。その結果、戒名は通常死後に与えられ、故人を弔い、供養する意味合いが強調されています。

生前戒名に注目が集まった背景

現代では生前に自分の戒名を考え、受け取る選択をする人が増えてきています。この動きは、戒名の本来の意味を再評価し、生前に仏教徒としての自覚をもち、教えを守る精神を強調する証拠です。

生前戒名の受け取りは、死後に家族や親しい人々に負担をかけたくないとの思いからも選ばれています。また、自分の生き方や価値観にもとづいて戒名を選び、準備しておく姿勢は、個人の人生の締めくくりとしても意味があると考えられています。

戒名の役割

仏教において戒名は非常に重要な役割を果たしています。戒名をもつことは、仏教徒としての身分を明確にし、仏教の教えを守り実践する意志の証です。

生前に戒名を頂く選択は、仏教徒としての自覚を深めるだけではなく、死後の供養や弔いにおいても重要な意義をもちます。生前戒名の受け取りにより、自分自身の人生における仏教的な位置づけを明確にし、死後もその教えを尊重する姿勢を示せます。

生前戒名を頂くメリットとデメリット

ここでは、生前戒名のメリットとデメリットについて詳しく説明します。

メリット

生前戒名の最大のメリットは、金銭的な負担の軽減が可能な点です。通常、死後に遺族が寺院に依頼して戒名を付けてもらう場合、お布施としての費用が発生します。この費用はお気持ちで結構とされているものの、地域や寺院によって相場が異なり、高額になるケースもあります

しかし、生前に自分で戒名を作成する際は、戒名の内容に応じて費用が決まるため、金銭的な負担が軽減される場合が多く、事前の予算計画が可能です。もうひとつの大きなメリットは、納得する戒名の選択ができる点です。自分の希望を反映させた名前を付けられます。

具体的には、戒名に入れてほしい文字をリクエストしたり、適切な戒名について僧侶からアドバイスを受けたりすることが可能です。これにより、自分の人生観や信仰心を反映させた戒名をもてるようになります。

デメリット

デメリットは、家族に生前戒名の存在を知らせておく必要がある点です。いかに自分が満足した戒名を作成しても、家族が存在を知らなければ、死後に生前戒名は使われません

さらに、家族が知らずに別の戒名を作ってしまうと、費用が二重にかかります。不慮の事故や病気で伝えられなかった場合にも、同様の問題が発生します。生前戒名を作成する際には、必ず事前に家族に知らせましょう。

また、生前戒名を作成する場合、通常は自分の菩提寺に依頼するのが一般的です。菩提寺とは、先祖代々お世話になってきた縁のある寺院を指します。もし菩提寺以外の寺院で戒名を作ってしまうと、死後にその戒名を受け入れてもらえない場合があります。

結果、菩提寺で新たに戒名を付け直す必要があり、再び費用が発生するのです。したがって、生前戒名を作成する際には自分の菩提寺に確認を取るか、菩提寺がない場合は自分が納骨してもらう予定の寺院への依頼が重要です。

生前戒名のお布施金額の相場

生前戒名の金額相場は、死後に付ける戒名の60%から70%程度が一般的です。たとえば、一般的な信士・信女の場合、死後の戒名の相場は15万円から20万円であり、生前戒名では8万円から10万円が相場です。一方、院号信士・信女のように位が高くなると、死後の戒名が40万円前後で、生前戒名が20万円から25万円程度となります

また、宗派によっても相場が異なり、臨済宗では信士・信女が30万円前後、浄土真宗では信士・信女が10万円前後です。生前戒名の金額は、宗派ごとの戒名に対するお布施の60%から70%を目安にし、詳しくは菩提寺や最寄りの寺院への確認をおすすめします。

まとめ

生前戒名とは、生前に戒名を頂いておく選択であり、仏教徒としての自覚を深め、金銭的な負担も通常より軽減されます。生前戒名のメリットは、金銭的な節約や自身が納得する戒名を選べる点です。一方で、デメリットは家族に知らせておかないと無意味になる点や、菩提寺以外で作るとトラブルになる可能性がある点です。金額相場は、死後に付ける戒名の60~70%程度です。宗派による違いもあるため、詳しくは菩提寺や最寄りの寺院に確認しましょう。

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